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いままで、いちども、自分のグラブを人にかしたことはない。チームメイトにだって、グラブのなかには手をいれさせない。




道具へのこだわりについて、よく知られるイチローの言葉。


自分のルールを人に押しつけるのは勇気がいること。

それを貫き、納得させるのは並大抵のことではない。

『未来をかえる イチロー262の Next メッセージ』

歩いては海を渡れない。



2003年、マイナーリーグに落ちた
新庄剛志選手の通訳をしていた小島克典氏。

彼がアメリカで聞いた、もっとも印象に残ったフレーズが、
ドミニカ出身の選手が教えてくれた、この言葉だったという。


たとえ3ボールからでも、バットを振る。
フォアボール狙いなんかしない。

そうすることがメジャーに行くために必要なことであり、
魅力的な野球をする上で不可欠なモノなのである。

小島克典編著『プロ野球2・0』より





今日、子どもの頃いつも観ていた、世界の王さんから花束をいただき、心から感謝しております。




2008年10月1日、京セラドーム大阪にて行われた、
自身の引退セレモニーで清原和博引が語った挨拶のなかの言葉。


運命のドラフトで自分を選んでくれなかった
王貞治氏への複雑な思いを越えて、素直に感謝の意を告げた。


なぜ戻ってくるのか。それはリングを求める衝動を抑えきれないから。


元ボクシング世界ミニマム級世界王者・大橋秀行の言葉。

150年に1人の逸材と呼ばれながら、2度の世界挑戦で敗退。
その度に不死鳥のごとく復活した彼は、
3度目に念願のチャンピオンベルトをつかみ取った。

大橋は語る。

「ボクサーである限り、リングに立ちたいという
 どうしようもない衝動がある。
 これはどんなに言葉を尽くしても説明できない。
 人はとかく理屈をつけたがる。
 でも、ボクサーの心の中に本当の気持ちを表す言葉は見つからない。
 なぜ戻ってくるのか。
 それはリングを求める衝動を抑えきれないから」


不屈の闘志の裏には、ボクシングという世界に
足を踏み入れた者にしかわからない、
深い業のようなモノが横たわっていたのである。

二宮清純監修『スポーツ選手名語録』より





監督をしてグラウンドに立っていると、『王のバカヤロー』とか罵声を浴びせられる。これが戦いの場所にいる、最大の理由だ。



王貞治がホークスの監督を退くというニュースに対し、
早稲田実業の後輩であるテリー伊藤が明かしたエピソード。

2008年2月、キャンプに訪れたテリーに対し、
王は監督という仕事について語ったという。

曰く、ユニフォームを脱ぐとみんな
「王さん、王さん」と優しく声をかけてくれるが、
監督になった途端、「王のバカヤロー」などと罵声を浴びせられる。
それが自分が戦いの場所にいる最大の理由なのだ、と。


根っからの野球人ならではの言葉である。

日本テレビ『スッキリ』9月24日放送分より。


今日は絶対に勝たないとだめだぞとか、相手の足を削ってでもゴールを守れ、そんなことは絶対言わない。別に勝たなければならない試合なんてないんだ。




サッカー界の名将・オシムは現役時代、1度もイエローカードを受けたことがなかった。

そのクリーンな姿勢は監督になっても変わることはない。


相手を蹴落とし、潰し合うサッカーは、
多くの選手の寿命を縮め、少なくないファンの夢を奪う。

彼はその事実を経験則から知っているに違いない。

児玉光雄著『オシム 知将の教え』より





私のバットを折ったら、真っ赤な血が流れ出てきます



1960年代に活躍したプロ野球選手・榎本喜八の言葉。


初めて安打製造機と呼ばれた男は文字通り、
バットを身体の一部にしていたのかもしれない。

近藤唯之著『痛快!プロ野球人語録』より



いまのぼくをかたちづくってきたのは、九分九厘まではそうしたコンプレックスだと思っている。




日本が誇るラガーマン、神戸製鋼の大畑大介は、
エリート街道を歩んで来なかった自身の過去を振り返り、
恵まれた選手たちの背中を見ながら、
その悔しさを原動力にしてきたのが自分だと思い至る。


人は成功ばかりを見つめるが、
成功した人間はみなが知らない
己の日陰の部分を誇っているもの。

二宮清純監修『「スポーツ選手」名語録』より

ケガをしてチームの足を引っ張ってきましたけど、ホントにね、こんな選手をね、応援していただいて……ありがとうございます。




2007年9月1日、2000本安打を
記録した広島東洋カープの前田智徳。

その日のお立ち台にて、涙ながらにこう語った。


しばしば「孤高のバットマン」と形容される彼だが、
その心のなかには常にファンへの感謝の気持ちが
溢れていることが、この言葉からも伝わってくる。



かなしみにうちひしがれるほうがいいんですか? 満足しています、といったほうがいいんですか?




高校時代、夏の高校野球の決勝で敗れたイチローが、
新聞記者に向かって言ったというセリフ。


最初からプロ野球しか見ていなかったイチローは、
決勝までにしっかりとアピールができたと感じていたため、
このように尋ねたのだという。

だとしても、なかなか普通の高校生からは出てこない言葉である。

『未来をかえるイチロー262のNextメッセージ』より





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