故郷を後にする黒板純に向かって、
トラック運転手役の古尾谷雅人が言ったセリフ。
父親の五郎から渡されたお金を純に突っ返し、ぶっきらぼうに彼は言う。
「しまっとけ」
「金だ。いらんと言うのに、親父が置いてった。しまっとけ」
「いいから。オマエが記念に取っとけ。
抜いてみな。ピン札に泥が付いてる。
オマエの親父の手に付いてた泥だろう。
オラァ受け取れん。オマエの宝にしろ。
貴重なピン札だ。一生取っとけ」
1万円の重みはすべて同じではないということを見事に表現してみせた。
フジテレビ『北の国から '87初恋』より